イギリスのフルート奏者、作曲家、フルート製作者であるジョン・クリントン（1809-1864）の非常に魅力的なフルート三重奏曲第2番作品9は、この版で初めて再び入手可能となり、フルート三重奏のレパートリーを大いに豊かにしている。4楽章からなるこのトリオは、形式的には古典的なソナタや交響曲に相当するが、その内容は明らかにロマン派に属するものである。音楽的な作用が3つの声部に心地よく分散しており、フルートの確かなテクニックが要求される。ロンドンのAshdown & Parry社から出版された初版の誤りは静かに修正され、各パートの異なるアーティキュレーションは一致するようになった。
すべてのパートは、右手で演奏しながらページをめくる必要があるが、中断せずに演奏できるようにアレンジされ、実際にチェックされている。
